行政・産業
さくら市は2005(平成17)年、氏家町・喜連川町が合併して誕生した。それぞれの町には由緒ある歴史と文化があり、この2町が合併したことでさらに豊かな郷土文化が育まれている。それぞれの町は、1889(明治22)年、町村制施行により各宿を統合し町として行政をスタートさせた。氏家町は7村の合併を起点とし、その後絹島村の一部が編入され、続く1953(昭和28)年の町村合併推進法により、熟田村の一部、松島、上阿久津、そして高根沢の一部を編入した。喜連川町は喜連川宿と4村により始まり、1955(昭和30)年の上江川村との合併で新喜連川町が誕生している。両町とも編入、合併には多くの混乱が生じ地域行政が停滞することもあったが、それを乗り越えた。先人の苦労の実りが現在の市の姿に反映されている。
行政施設はその時代を反映させたスタイルの建造物で、今なお人々の記憶に懐かしく留められているものも多い。また、時代の新しい体制に取り組む若者の地域交流や、婦人の生活改善運動など、現在の市の発展の底力になったものが多く、遺された写真からは当時の老若男女の熱いエネルギーを感じる。



旧熟田村役場庁舎は1969(昭和44)年氏家民俗資料館として生まれ変わった

1889(明治22)年建設


























ダイハツ・コンパーノ・ベルリーナ
1966(昭和41)年













