細川勝元書状(上杉安房守入道殿江右京太夫勝元之状)

(文安四)(一四四七)年
差出 細川勝元
宛所 上杉憲実

管領・細川勝元が「両御所様」が鎌倉にいることを上杉憲実に伝えた書状。「両御所様」の一人は鎌倉公方に復帰した足利成氏に推定できる。


細川勝元書状

封紙
釈文

(封紙ウワ書)
「謹上 上杉安房守入道殿   右京太夫勝元」
就御両所様御在鎌倉事、御注進之趣承候了、
其段可意得申候事候、期後信候之間、令省略候、
恐々謹言、
九月五(文安四年) 日  右京(細川)大夫勝元(花押)
謹上 上杉安房(憲実)入道殿

読み下し文

御両所様鎌倉に御在りの事に就き、御注進の趣承りそうらおわんぬ、
其の段意得こころえ申すべく候事に候、後信を期し候の間、省略せしめ候、恐々謹言、